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2023.9.22
松坂屋名古屋店の改装中仮囲いに若手アーティストの作品が出現!「カベアート」プロジェクト
クリエイティブ・リンク・ナゴヤと松坂屋名古屋店はこの度 、改装中の店舗の仮囲いにアーティストの作品をプリントし展示する「カベアート」協働プロジェクトを実施します。
参加アーティストは、2022年度、2023年度にクリエイティブ・リンク・ナゴヤの助成事業に採択された若手美術作家のなかから、本プロジェクトに賛同したみなさんです。
工事の仮囲いにアートを施して、まちの活性化に寄与するムーブメントは現在、全国で見られます。「生活と文化を結ぶマツザカヤ」というキャッチコピーどおり、名古屋の文化を民間から創出してきた松坂屋が、店内工事の仮囲いをパブリック空間として活用し、地元で活躍するアーティストを紹介して地域に貢献するというユニークな企画です。
今回は若手ながら実績があり、これからの活躍が期待される気鋭のアーティストが参加。名古屋の文化政策と企業、アーティストをつなぐ、クリエイティブ・リンク・ナゴヤの新たな取り組みにぜひご注目ください。
展示概要
展示期間:2023年9月29日(金)~10月下旬
展示会場:松坂屋名古屋店 北館3階
展示アーティスト:近藤佳那子/古畑大気(Barrack)、須貝旭、藤原葵、文谷有佳里、MITOS、山口由葉、山下拓也
松坂屋名古屋店のブログはこちら
近藤佳那子/古畑大気(Barrack)
カベアートPROJECT出品作品(原画)
近藤佳那子 《おままごと》(部分) 2019年
キャンバス、油彩/194×259cm
参考作品
近藤佳那子 《yucca》2022年
キャンバス、油彩/91×60.6cm
参考作品
近藤佳那子 《bye bye》 2022年
キャンバス、油彩/194×256cm
カベアートPROJECT出品作品(原画)
古畑大気 《Prince apartment (high place in the west)》2023年
データ(iPadで制作)
参考作品
古畑大気 《Intersection (west of the gentle morning sun)》 2023年
データ(iPadで制作)
Barrackは、近藤佳那子と古畑大気によるアーティストユニット。それぞれ絵画制作を中心としたアーティストとして活動しながら、2017年に瀬戸市内でアーティスト・ラン・スペース「Art Space & Cafe Barrack」を始動。2020年には名古屋市内で名古屋圏の作家を紹介、ワークショップを行った。食に関わるイベントや、「瀬戸現代美術展」(菱野団地各所、2019年、2022年)をはじめとする美術展の企画・運営も行っている。
須貝旭
カベアートPROJECT出品作品(原画)
《de cometis 1607》2022年
パネル、サイアノタイプ、オイル、アクリルメディウム、銀箔/36×36cm
参考作品
《de cometis 1680》2022年
パネル、サイアノタイプ、オイル、アクリルメディウム、銀箔/36×24cm
参考作品
《de cometis 1698》2022年
パネル、サイアノタイプ、オイル、アクリルメディウム、銀箔/36×48cm
愛知県立芸術大学大学院博士後期課程修了。銀箔、尿素、サイアノタイプなどを使用し、10~100年単位で図像を変容させる「時間を内包した絵画」を制作する。モチーフに関しても、天体の観察・観測にまつわるものや、狩猟動物の静物画など、人類による時間の表象を選択している。主な個展に「彗星考」(L gallery、名古屋市、2022年)、「これから来る過去、通り過ぎた未来、おぼろげな今」(Gallery Valeur、名古屋市、2019年)。
藤原葵
参考作品
《Omen》2016年
ミクストメディア/100cm×150cm
参考作品
《Shimmer》2020年
ミクストメディア/30×30cm
アニメやマンガ、ゲームに登場する自然や光、爆発などのエフェクトをテーマに作品を制作している。主な展覧会に「あいちトリエンナーレ 2019」(愛知県美術館、2019年)、「アートアワードトーキョー丸の内 2019」(行幸地下ギャラリー、東京都、2019年)、「出張N@豊田市美術館ギャラリー『わからなかった昨日の翌日“crossing that bridge now we’ve come to it”』」(豊田市美術館ギャラリー、愛知県、2021年)、「形態」(三菱一号館美術館、東京都、2018年)など。
文谷有佳里
1985年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了後、線をモチーフにしたドローイング作品を発表し続けている。これまで名古屋を中心に全国で作品を発表。主な展覧会に「桃源郷通行許可証」(埼玉県立近代美術館、2022年)、「あいちトリエンナーレ」(愛知県美術館、2019年)、「瀬戸現代美術展」(菱野団地各所、愛知県、2019年)、「MOTコレクション第1・2期ただいま/はじめまして」(東京都現代美術館、2019年)など。
MITOS
カベアートPROJECT出品作品(原画)
《余韻》2021年
キャンバス、油彩/72.7×60.6cm
参考作品
《色、線》2022年
変形キャンバス、油彩、油性塗料/22.7×15.8cm
参考作品
《Drawing》2021年
紙、油性塗料/59.4×84.1cm
参考作品
《間、赤》2022年
キャンバス、油彩/22.7×15.8cm
MITOS(ミトス)は1985年生まれ。2008年名古屋造形芸術大学美術学科洋画コース卒業。キャンバスという物質に対して、絵の具という物質を乗せてゆく作業の中で、絵画的エレメントを見つめながら、純粋な絵画表現の可能性を模索している。主な展覧会に、「歪曲」(伊勢現代美術館、三重県、2023年)「清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.97 MITOS展 静寂のリズム」(清須市はるひ美術館、愛知県、2022年)、「瀬戸現代美術展」(菱野団地各所、愛知県、2022年)など。Idemitsu Art Award 2022ほか多数受賞
山口由葉
カベアートPROJECT出品作品 (原画)
《遮音壁》2023年
キャンバス、油彩/ 91×72.7cm
撮影:城戸保
参考作品
《湖の光》2019年
キャンバス、油彩/ 90.9×72.7cm
撮影:松尾宇人
参考作品
《柳 湖 ビル》2023年
キャンバス、油彩/65.2×80.3cm
撮影者:城戸保
1992年愛知県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画修了。「アートアワードトーキョー 丸の内 2020」野口玲一賞など数多くの賞を受賞。2015年から本格的に活動を開始。主な展覧会に「project N 90 山口由葉」(東京オペラシティアートギャラリー、2023年)、「線をひっぱる」(TAKU SOMETANI GALLERY、東京、2023年)、「絵 雨の雫」(Gallery Valeur、名古屋、2021年)、「流れて描く」(アートラボあいち、名古屋、2020年)など。
山下拓也
1985年三重県生まれ、名古屋市在住。京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。「機能不全となったマスコットキャラクター」をコンセプトにした作品制作に取り組んでいる。主な展覧会に「闇が抱える光:熊、ムンク、チーズバーガー、他」(台北デジタルアートセンター、2023年)、「山下拓也『愛、嫉妬、別れ(ムンクやカニエ)』(CADAN有楽町、2023年)、「マスコットたちとカニエ・ウェストと」(Token Art Center、東京、2021年)、「クマと多分インディアンと市長か警察官と背中、他」(VOU GALLERY、京都、2020年)、「Ningxia. Rd. Sec. Y」(βpatz、カールスルーエ、ドイツ、2018年)など。