【インタビュー】「劇団あおきりみかんワークショップ」松井真人さん、カズ祥さん、川本麻里那さん(JAPAN LIVE YELL project IN CHUBU) | つながるコラム | クリエイティブ・リンク・ナゴヤ

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2023.12.20

【インタビュー】「劇団あおきりみかんワークショップ」松井真人さん、カズ祥さん、川本麻里那さん(JAPAN LIVE YELL project IN CHUBU)

左からカズ祥さん、松井真人さん、川本麻里那さん

 

公演情報

「劇団あおきりみかんワークショップ」

日時:2024年1月6日(土) ~9日(火) 
 6日(土) 14:00 川本麻里那(劇団あおきりみかん)演技ワークショップ
 7日(日) 13:00 鹿目由紀(劇団あおきりみかん) 演出ワークショップ
     16:00 Yundong Hwang 演出・演技ワークショップ
 8日(月) 19:00 カズ祥(劇団あおきりみかん) 演技ワークショップ
 9日(火) 19:00 松井真人(劇団あおきりみかん)舞台美術ワークショップ

会場:G/PIT(名古屋市中区栄1-23-30中京ビル1階)
アクセス:地下鉄「伏見」駅から徒歩10分
参加費:各1,000円(税込)

*チラシはこちらをご覧ください
*事業の詳細についてはこちら(別の記事へジャンプします)

 
チケットご予約方法
オンライン事前予約制です。

https://torioki.confetti-web.com/form/2587(別ウィンドウが開きます)

※既に満席のワークショップもございます。
*当日現金のみでのご精算

 

クリエイティブ・リンク・ナゴヤは、名古屋を主な拠点として活動を行う文化芸術の実演団体、アーティスト、制作者等のマネジメント力向上をめざす目的で「公演・ワークショップ」の企画を公募し、3件採択しました。本イベントはそのうちの第3弾として、名古屋を中心に数多くの公演を行う劇団「劇団あおきりみかん」と協働し開催いたします。
この度、松井真人さん、カズ祥さん、川本麻里那さんにインタビューを行いました。

 

 

――「劇団あおきりみかん」は1998年の結成以来、名古屋でも有数の動員数や数々の受賞歴を積んできました。そうした劇団を支える皆さんが、今回はどんなワークショップを行う予定ですか?

 

松井 演出、演技、舞台美術と3つの内容で、それぞれ講師の異なるワークショップを行います。舞台に関わる、いくつかの分野を楽しんでいただければと思っています。

 

 演出については、あおきりみかんの主宰でもある鹿目由紀と、韓国で活躍されている演出家のYundong Hwang(ファン・ユンドン)さんが異なるワークショップを開催します。国による演出の違いや、国は違っていても共通している部分、それぞれがどんなアプローチで作品に取り組んでいるかなどを体験していただければと思います。

 

松井真人さん

舞台美術については僕が講師を担当します。例えば「舞台に木を用意する」といったとき、皆さんはどんな木を想像しますか? そんな舞台美術をつくるときのポイントなどについて、参加者と一緒に楽しんで考えていきたいと思います。

 

――川本さんはテレビドラマやラジオにも出演するなど幅広い活動をされていますよね。今回の演技ワークショップはどんな内容になりそうですか?

 

川本 私のワークショップは中学生以上を対象に「演技の楽しさを感じてもらえる」ような内容にします。演劇って「大きな声を出さないといけない」とか「演技が上手じゃないといけない」とイメージされがちなんですが、もっと敷居が低くていいと思うんです。演技のいいところの一つが、何も道具を用意しなくても始められるところ。人とコミュニケーションを取る方法がだんだんデジタルになり、他者を感じる機会が減っている中で、実際の人と人がふれあうコミュニケーションの魅力を体感してもらいたいという狙いもあります。

 

――具体的にはどんな経験をしてもらいますか?

 

川本 参加者には、いくつかの「シアターゲーム(テーマを決めてみんなで協力しながら、ゲーム感覚で演技を楽しむ、俳優の練習の一つ)」を経験してもらいます。最初は声を出してあいさつをするところから始めて、最後には短い物語をつくってもらう予定です。これらをみんなで一緒に経験することで、最初はよそよそしかった参加者同士が帰る頃にはすっかり仲良くなるという光景をこれまでに何度も見てきました。短時間で人との距離が縮まるのは、やはり対面でのコミュニケーションがあってこそだと思います。

 

 また、参加者には「自分の演技や表現で人を楽しませる」という喜びも体感してもらえればと思います。これは私自身の経験もあって、小学生の頃にみんなの前でチョウチョの動きを表現する機会があり、それを褒められたことで表現の楽しさを知りました。そんな何かの「ちょっとしたきっかけ」になってもらえるのも嬉しいですね。

川本麻里那さん


――カズ祥さんも、俳優になったきっかけは保育士を目指していたときにたまたま演劇を見に行って感動したからだそうですね。今回のワークショップでは何を伝えたいですか?

 

カズ祥 僕の方は、もう少し年齢が上の高校生以上を対象に「俳優に必要なことは何か」を知ってもらう機会にしたいと考えています。俳優が演技の練習をする場所というと稽古場を想像すると思いますが、実はそれだけで演技は上手くなりません。では稽古場以外で、いつ、どこで、どんな練習をすればいいのか、そういった考え方の一つを学んでもらいます。

 

 最初は「演技ってなんだろう?」という講義をします。その中で「では自分がやりたい演技って?」「声を出すってどういうこと?」などを一緒に考えていきます。演劇部などで演技をしたことがある人はもちろん、演技に触れた経験がない人が真っ白なところから考えてみるのも、なかなか面白いですよ。

 

 その後、簡単な日常動作の延長にある演技を経験してもらいます。例えば歩く、止まる、コップを手に取る、ドアを開ける、改札を通る…など、普段何気なくやっている動作を演技としてやってみるとどうなるのか。案外難しいことがわかります。一人ひとりの表現の仕方も異なるので、いろんな発見があるはずです。

 

 一度これを経験すると、普段の動作にも変化が現れます。無意識を意識に変えるのが演技を考える第一歩にもなりますし、きっとこれから舞台や芝居を見るときの見え方も変わると思います。ただ一つ間違えてほしくないのは、「正解はない」ということ。自分のやり方は違うかも…といった遠慮はしてほしくないですね。

 


――どれも興味深いですね。最後に参加される方へのメッセージをお願いします。

 

松井 どのワークショップも難しいことをするわけではありません。一番の目的は参加する皆さんに演劇を楽しんでもらうことです。「自分がしたことで人を楽しませられる」という経験は芸術の原点でもあると思っています。

 

 演劇に触れる経験は、ときには人生を変えてしまう大きなきっかけになります。ワークショップに参加したあなたと、ステキな体験ができたらと思っています。あなたと、あなたの周りのみんなが幸せでありますように。ぜひ当日を楽しみにしていてください。


 

本事業名:JAPAN LIVE YELL project in CHUBU
クリエイティブ・リンク・ナゴヤ、劇団あおきりみかん、愛知県芸術劇場、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業(アートキャラバン2)│独立行政法人日本芸術文化振興会
事業名:JAPAN LIVE YELL project