「かなやまじんくらぶ ―まちを歩いて本を作ろう―」始動 | トピックス | クリエイティブ・リンク・ナゴヤ

パイロット事業

2024.7.18

「かなやまじんくらぶ ―まちを歩いて本を作ろう―」始動

かなやまじんくらぶ ―まちを歩いて本を作ろう―

金山のまちのリサーチとZINE制作プロジェクト

「かなやまじんくらぶ」は金山をテーマにZINE(ジン)*を制作する参加型アートプロジェクトです。このクラブでは金山のまちに出かけ、地域の方にお話を聞き、様々な版画・印刷の技法を使ってZINEを制作します。活動のフィナーレとなる11月のはじめには「かなやまじんくらぶ」で制作したZINEを中心としたイベントを開催します。観光案内や地域情報誌には載っていない金山のまちの魅力、このクラブ活動から浮かび上がるまちの過去・現在・未来 を、ZINEを通じて発信します。
*ZINE(ジン)とは、個人やグループが自由な手法、テーマで制作した冊子。

開催概要

実施期間:2024年8月~11月上旬
不定期でZINE作りにまつわるワークショップを実施。ワークショップやイベント等の情報は決定次第、クリエイティブ・リンク・ナゴヤ公式ウェブサイト等にて発表します。
会場:金山エリア各所
参加アーティスト:一〇六印刷団(山口麻加〈版画家〉、嶋崎出〈印刷家〉)、河部圭佑(建築家)
企画監修:服部浩之(キュレーター、東京藝術大学大学院映像研究科准教授、国際芸術センター青森館長)
主催:アートリンク金山実行委員会
構成:名古屋市、クリエイティブ・リンク・ナゴヤ、公益財団法人名古屋市文化振興事業団
協力:金山駅前まちそだて会、株式会社 妙香園

 

【メンバー募集中!】

アーティストと一緒にZINEを制作する「かなやまじんくらぶ」メンバーを募集しています。
「本が好き」、「文章を書いてみたい」、「絵を描きたい」、「まちづくりに関心がある」、「編集に興味がある」など、金山のまちを舞台にしたZINE作りに興味があり、アーティストとメンバーとともに取り組んでくださる方、大歓迎です。
「かなやまじんくらぶ」で制作したZINEは、11月に行うイベントにて展示を予定しています。

活動場所:金山駅周辺

活動予定: ※全5回の活動を予定。5回すべてに参加できなくても大丈夫です。 ※活動予定を変更いたしました(7/23)
9月11日(水)事前説明会 19:00-21:00(オンライン参加可) 
9月21日(土)活動① 10:00-12:30、活動② 13:30-16:00 *16:00-18:00は自由制作 
10月2日(水)活動③ 18:30-21:00 *13:0018:00は自由制作  
10月19日(土)活動④ 10:00-12:30、活動⑤ 13:30-16:00 *16:00-18:00は自由制作 

–  制作の進捗や、特に11月のイベントの前には活動日が増える可能性があります。ご都合のつく範囲でご参加ください。
– 応募多数の場合は全日参加できる方を優先する場合があります。
– 事前説明以外は現地参加となります。 

参加費:無料(活動内容によっては喫茶代、資料代等の自己負担が発生する可能性があります)
対象:15歳以上(18歳未満の場合は保護者の同意書が必要となります)
    ZINEの制作経験は問いません。
定員:10名程度(応募多数の場合は抽選)
主な活動内容:
・メンバーでまち歩き
・まちの方へインタビュー
・版画制作(シルクスクリーン、サイアノタイプなど各回異なる技法を予定)
・上記をふまえたZINEの原稿づくり

メンバー募集期間:7月18日(木)~8月18日(日)
>お申込みフォームはこちら< 

 

【出張ワークショップ】

金山まつり 2024「版画屋さん体験」

「かなやまじんくらぶ」が「金山まつり2024」の「キッズチャレンジ金山」に出張します。アーティストによる指導のもと、名古屋都市センター11Fから見える金山の風景を写し取り手り「ドライポイント」という版画技法でプレス機を使ってプリントします。
(制作した内容はZINEの素材として使用させていただく場合があります。)

日時:8月3日(土) アーティスト:一〇六印刷団 嶋崎出(印刷家)
   8月4日(日) アーティスト:一〇六印刷団 山口麻加(版画家)
   各日11:00-16:30(13:30-14:30は「版画屋さん体験」は休憩時間となります。お気をつけください。)
会場:名古屋都市センター11階まちづくり広場(名古屋市中区金山町1丁目1番1号 金山南ビル)
アクセス: JR・名鉄・地下鉄「金山」駅下車。南口より徒歩1分
参加:無料、予約不要
対象:4歳程度から(小学3年生までは保護者と一緒にご参加ください。)

 

【プロフィール】

一〇六印刷団(いちまるろくいんさつだん)
2024年、名古屋市新栄にて版画家の山口麻加とシルクスクリーンとリソグラフのプリントスタジオ「daisy print works」を主宰する嶋崎出により結成。人や社会と関わる手法として、さまざまな版画技法や印刷、プリントカルチャーを研究し、実践することを目指して、各所にてワークショップやプロジェクトを行っている。

嶋崎出(しまさき いずる)

メッセンジャー、印刷家
Daisy Messenger / Daisy Print Works代表
1976年富山県生まれ。自転車メッセンジャーとして名古屋の街中を走るかたわら、シルクスクリーンプリントとリソグラフのスタジオを主宰しローカルアーティストやショップのポスターやオリジナルグッズのデザインやプリントを手がける。
自転車利用者の地位向上や自転車走行の環境改善を集団走行で訴える世界的なムーブメント CRITICALMASS (クリティカルマス)の呼び掛け人の一人。親子向けの自転車教室も開催する。
「社会運動とアートを自転車で繋ぐ」をテーマに活動し、2024年からは版画家の山口麻加と「一〇六印刷団」を結成し、各所にてワークショップやプロジェクトを行っている
メッセンジャーの世界大会 Cycle Messenger World Championships 2024 カーゴバイククラスにて準優勝。

 
山口麻加(やまぐち あさか)

版画家
1991年大阪府生まれ。モノタイプやコラグラフなどの版画技法を用いて、紙やインクといった物質とイメージの関係性を追求している。また、2016年より名古屋市内でオルタナティブ・スペース「波止場」を主宰し、展覧会やイベントなどの企画も行う。2024年からは印刷家の嶋崎出と「一〇六印刷団」を結成し、各所にてワークショップやプロジェクトを行っている。
近年の主な展覧会に「国際芸術祭地域展開事業 なめらかでないしぐさ 現代美術展 in 西尾」(2023年、西尾市各所)、「エマージング・アーティスト展 part2」(2021年、銀座蔦屋書店 GINZA ATRIUM)、「VOCA展2020」(2020年、上野の森美術館)、三人展「田中藍衣・守本奈央・山口麻加」(2019年、愛知県美術館8Fギャラリー)などがある。

 

河部圭佑(かわべ けいすけ)

建築家、河部圭佑建築設計事務所代表
1991年名古屋市生まれ。横浜国立大学工学部建設学科建築学コース卒業、横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA修了。アトリエ・ワンに勤務の後、2017年に河部圭佑建築設計事務所を設立。2018年から2023年まで名古屋造形大学地域社会圏領域助手、2024年からは大同大学建築学部技術員兼非常勤講師を務める。
建築設計・インテリアデザインの他、インスタレーション・展覧会場構成・舞台美術など芸術分野に関連する活動も行う。2021年にはクリエイティブ・リンク・ナゴヤの前身である名古屋市文化施策推進体制準備委員会が主催するパイロット事業に参加した。

 

服部浩之(はっとり ひろゆき)

キュレーター
1978年愛知県生まれ。2006年早稲田大学大学院修了(建築学)。2021年より東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻准教授。2024年より青森公立大学 国際芸術センター青森 [ACAC] 館長。アートセンターや教育機関を軸とし、公共性・コモンズ・横断性などをキーワードに様々な表現者との協働を軸にしたプロジェクトを展開。近年携わった企画に、アートサイト名古屋城2023「想像の復元」(2023年、名古屋城)、「200年をたがやす」(2021年、秋田市文化創造館)、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」(2019年)、あいちトリエンナーレ2016「虹のキャラバンサライ 創造する人間の旅」(2016年、愛知県美術館ほか)など。

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「かなやまじんくらぶ」は2024年秋に金山で行われる「アートリンク金山」事業のひとつです。「アートリンク金山」についてはこちら