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パイロット事業
2024.8.20
クリエイティブ・リンク・ナゴヤは昨年に引き続き、若者をとりまく様々な問題に取り組む「一般社団法人愛知PFS協会」と協働し、若者たちの居場所づくり活動「#栄でチルする?」をアートで応援する事業を実施します。
今年度は若手のアーティスト4組がクリエイションやパフォーマンスを試みます。誰もがゆったりと、穏やかで気楽にいられるような場づくりを、アーティストとともに目指します。
開催日時 | 参加アーティスト | 会場 |
---|---|---|
2024年 9 月 3 日(火)18:00~21:00 | 内藤光穂、林亮太 | サカエヒロバス |
2024年 9 月 4 日(水)18:00~21:00 | 内藤光穂、林亮太 | サカエヒロバス |
2024年10月 1 日(火)18:00~21:00 | ぬくみ | サカエヒロバス |
2024年10月15日(火)18:00~21:00 | 阿部多為 | テレビトーヒロバ |
2024年11月19日(火)18:00~21:00 | 阿部多為 | テレビトーヒロバ |
※雨天中止
イベント内容
サカエヒロバスおよびテレビトーヒロバで行われている「#栄でチルする?」のゆったりとしたイベント形態を維持し、若手アーティストがアート活動を行います。訪れた人は、アーティストによるパフォーマンスや展示作品を、自由に鑑賞することができます。
「#栄でチルする?」とは?
青少年の教育課題として、様々な理由から居場所を見つけられず、都市を徘徊する若者たちの居場所づくりに取り組むイベントです。ここではキャンプチェアーやベンチに座りながら、参加した子ども・若者同士で話をし、現場のスタッフと何気ない話をするなど楽しい時間を過ごしてもらうとともに、悩みのある子ども・若者に対しては相談に乗り、本人の希望に応じて必要な機関等を紹介するプロジェクトを定期的に開催しています(月2回程度)。
一般社団法人 愛知PFS協会
子ども・若者をとりまく様々な問題に取り組む団体。さまざまな問題を抱えた子どもや家族の心のケアを中心に、「ひとりひとりの未来へのサポート(Personal Future Support)」を活動の中心に置いて活動しています。通信制高等学校サポート校「名古屋みらい高等学院」、児童発達支援/放課後等デイサービス「アフタースクールPFS」などの自主事業の他、行政からの様々な委託事業を運営します。
「#栄でチルする?」は、2022年より「名古屋市子ども・若者の居場所づくりモデル事業」としてサカエヒロバス、テレビトーヒロバにて実施しています。この協働プロジェクトは代表の星野智生氏が、アーティストと行うアート活動に子どもたちの自己表現の可能性や、つながりづくりの可能性を感じたことをきっかけに実現しました。2年目となる本年は愛知PFS協会の若手スタッフが中心となって運営を行っています。
阿部多為(あべ たすけ)
1999年生まれ、愛知県豊田市出身。
愛知県立芸術大学彫刻専攻で「人間と自然の境界」をテーマに主にインスタレーションで表現している。
アーティストコメント
作品を通してテーマにもある人間と自然の境界を鑑賞者に体験していただけるような空間を作り出したいと考えています。
日程 2024年10月15日(火)、11月19日(火)
会場 久屋大通公園テレビトーヒロバ
作品概要
イベントのタイトルである『栄でチルする?』をどう感じていただくのか考える中で私がこれまでの制作で考えてきた「人間と自然が触れ合うところ」「自然とのあいまいな境界線」というようなキーワードがイベントテーマに寄り添える部分があるように思いました。
展示予定作品のイメージ 過去の作品
内藤光穂(ないとう みつほ)
1998年愛知県生まれ。愛知県立芸術大学、同大学院にて彫刻を学び、現在は美術作家として活動。 社会に生きる中で浮かび上がる「自分」というモノがどの様に成り立ち存在するのかを、主に編むという行為によって形作る事を目指している。作品に使用する素材は様々で、毛糸、ロープは勿論、現在では食べ物の包装用ビニールも編んでいる。
日程 2024年9月3日(火)、4日(水)
会場 サカエヒロバス
作品概要
沢山のものが流れて消えていく日々。あらゆるものに触れ、常に取捨選択を迫られ、生きていく。 街の中に置かれたゴミ箱には、誰かにとってはもう不要になった情報が詰め込まれている。その中から私は自分に必要なものを選び、それによって私と社会が求める形を作り上げる。そうした一連の流れは、私が日々生きる日常に、とてもよく似ていると感じるのだ。
過去の作品
ぬくみ
名古屋学芸大学大学院1年生 川セマリンと大学休学中22歳の高野遥を中心に活動するパフォーマンスユニット。 川セが脚本・演出、高野が役者を担当している。 大学で舞台制作、学外で身体表現、ダンスなどを学びながら、音としての言葉と、それに伴わない身体の動き、リズムを融合した、実験的なパフォーマンス作品を制作し、学内外で発表している。
日程 2024年10月1日(火)
会場 サカエヒロバス
作品概要
地面から空に向かって水が出てきて、一つ一つの水が高さや方向を変えて動き出す。何本もの水の線が出たり入ったりを繰り返して、数分後、水はスッと出なくなり、ショーが終わる。 今回の作品は、噴水ショーをイメージしてパフォーマンス作品を制作します。栄ヒロバスという、人が多くひらけた空間であることも利用しつつ実験的なパフォーマンスをしたいと思います。
過去の作品
林亮太(はやし りょうた)
2000年愛知県瀬戸市生まれ。 名古屋学芸大学大学院 メディア造形研究科に在籍。 21世紀以降、世界中に普及した「スマホ+SNS」メディアとは何か?をテーマに、メディア論研究&メディアアート制作を行う。 主な作品に、TikTokの赤色の動画のみを〈いいね〉し続ける装置「ビックテック・アルゴリズムとの対話-赤の誘惑編-」、5台のスマホに〈おすすめ〉されるSNS動画の音を即興でミックスする「連続再生メディア時代における創作的な聴取についての探究」がある。ボカロPとしての音楽活動経験もあり。
日程 2024年9月3日(火)、4日(水)
会場 サカエヒロバス
作品概要
SNSでの視聴、投稿、配信を自動的に行うシステムを展示する。 スマホでインスタグラムのリールを視聴し、自作プログラムで動画の赤色の部分を切り抜き、画像として記録する。その際、赤色が多く含まれる動画ほど長く視聴することで、赤色の動画が〈おすすめ〉されるようSNSのアルゴリズムにアピールする。その画像を別のスマホが撮影し、同じアカウントで投稿する。さらに、別のスマホがその様子を同じアカウントでライブ配信する。赤色好きアカウントが偏った情報を受信・発信し続ける奇妙なさまを側で見ながら、一緒にチルしましょう。
過去の作品
本イベントは、クリエイティブ・リンク・ナゴヤのパイロット事業の一環として、まちなかで市民とアーティストの出会いの機会やアート鑑賞もしくは体験機会の創出を通じ、文化芸術の多様化やまちづくりへの貢献手法を探る企画です。